旅の道具 撮影機材



 

   キヤノン EOS6D(WG) EF24-70mm F4L IS USM 

 

 約2020万画素フルサイズCMOSセンサー。
 映像エンジンDIGIC 5+。14bit信号処理。常用ISO感度100~25600(最高102400)。
 シャッター速度1/4000~30秒、バルブ。セルフタイマー10秒後/2秒後撮影。最高約4.5コマ/秒。
 液晶モニター3.0型104万ドット。本体質量約680g(755g)。144.5(幅)x110.5(高さ)x71.2(奥行)mm。
 約97%ファインダー。動画撮影機能(IPB、ALL-I 1920x1080 Full HD、1280x720 HD、640x480 SD)。GPS機能。無線LAN機能。

 レンズ構成12群15枚。質量600g。絞り羽枚数9。フィルター径77mm。マクロ撮影機能(0.7倍)。手振れ補正機能搭載。

 

 気に入って使っていたEOS7Dだが、それでも使っているうちに不満な点が出てきた。
防水性能が期待できないこと。高感度撮影時のノイズの多さ。よく見ると分かる描写力の不足。

 

 旅で使用するのに防水機能は大変重要な性能である。そこで定評のあるペンタックスのカメラを買おうと思ったのだが、
動画の性能があまり良くないとの話がある。確かにメーカーのサイトを見ても、動画のサンプルさえない。

 2010年の北海道以降、動画の撮影は写真と同等か、むしろそれ以上に重要なものになっているので、やはりキヤノンにした。
6Dならば多くの性能で7Dを上回っているし、防水もLレンズにすればそこそこ安心できるはずだ。

 

 使ってみて感じたのは、まず描写力の圧倒的な違い。これはレンズの性能差が大きい。試しに7Dにこのレンズをつけて撮影したところ、
描写力が驚くほど向上した。遠景ならば開放でも充分な描写力で、APS-C用のレンズとは段違いの鮮明さだ。


 そして高感度での描写力はこれまた段違い。7DはISO800でもノイズが気になるが、6Dならば3200でも大丈夫な場合がある。

 高感度撮影の動画ではさすがにノイズがあり、7Dとの大差を感じなかったが、これはより暗いシーンが普通に撮れてしまうための
ことであり、同条件ではやはり圧倒的な差が生まれる。


 明るい場所での動画は写真と同じく7Dよりも鮮鋭で、このレンズとの組み合わせでは色の乗りも鮮やかで、YouTubeにアップした
圧縮されたムービーでさえその差が分かる。
 ただし人工物を撮影した場合にモアレの発生率がかなり高く、この点だけは7Dのほうが優秀だ。

 

 写真の描写力に関しては、もうこれ以上に望む必要はない。僕はこのカメラを手に入れたことで、フィルムカメラとの完全な決別が
決意できた。画素数もこれ以上全く必要ないし、壊れなければ一生このカメラでもいいと思えるほど。

   
 レンズに関しては一つ大きな不満がある。生産時から内部に埃が多く、また使用時にも埃が侵入しやすい。
後玉をクロスやペーパーで拭いたり、ブロアで吹くのは厳禁だ。そうした瞬間、後玉のレンズ面内側や内部のレンズ面に埃が付着し、
自分では取れなくなってしまう。これで二度もメーカーに清掃を依頼したが(初期不良扱いで無料)解決せず、三度目の清掃でも
埃が残ったまま帰ってきた。聞けば無塵室での作業ではないらしい…。
 写り込まない埃ならば気にしないのが精神上良いだろう。
 ズームリングは最初の清掃ついでに硬く調整してもらったこともあり、自重落下はなく、勝手に伸びたりしない。

 アイスランドでは突風で三脚が倒れて地面にレンズ面から激突したが、フードと保護フィルターに傷がついた程度で、
ピントの狂いや鏡筒の不具合が発生しなかったのは大した頑丈さだと言える。
 通常のレンズならば一発で壊れていただろう。

 

 マクロ撮影機能がついているので、花や昆虫の写真や動画がそこそこ程度以上に撮れるのが嬉しい。
埃の問題以外については大変に優れたレンズである。
 望遠側70mmは短いが、風景メインの撮影ではそれほど不足は感じない。欲を言えば120~135mmあれば良いが、
それで描写力が落ちるのならば現在のズームでいい。      

 キヤノンの説明書などでは三脚使用時の動画撮影では手振れ補正スイッチをoffにするように書いてあるが、
強風時はonにしたほうがブレずに撮れる。無風時にonにして撮影しても全く問題はない。
(EF-S 15-85mmでは補正機能が良くなく、無風時にonだと撮像ががくんと動くときがあった)

 

 2013年アイスランドの旅、2014年山陰・奄美の旅に使い、一度オーバーホールに出した。

奄美群島では潮風に吹きさらされたし、 海水のついた手でボタン操作をしていたのもよくなかったのだろう。

 しかし長旅で二度使えた(使った)デジカメはこれが初めてだし、まだこの先も使えそうだ。

 これまで僕が使ったカメラ、そしてレンズで、一番気に入っている。

 

 


 

 キヤノン バッテリーグリップ BG-E13

 

 野宿の旅ではどこで充電できるかは大変大きな問題であり、また充電時間は短ければ短いほどいい。
これは充電式単三電池を使用するために買ったもの。キヤノンには単三型充電池を使用したときの撮影可能枚数や
動画の連続撮影時間のデータがなく、問い合わせてもそっけない返答しかなかった。

 結論を言えば、専用バッテリーを使うよりも少しばかりもちが良かった。(使用電池については下記参照)
ただし残量表示が全く当てにならず、100パーセント表示がずっと続き、半分を示したところからは急に電池がなくなる。
だいたいどれくらいもつかは毎日使っていると分かってくるので、大きな問題ではない。

 本体と同等の防水性能だということだが、構造を見るととてもそうは思えないし、事実水が容易く進入する。
これはぜひ改善してもらいたい。

 

 




 シグマ APO70-300mm F4-5.6 DG MACRO


 二万円を切る低価格だが描写力は良く、大変コストパフォーマンスの高いレンズである。
アイスランドの旅と山陰・奄美の旅に
持ち歩いたが、埃の進入はなく、その点はキヤノンのF4Lよりも遙かに優秀である。
 望遠側で開放だと周辺光量低下が見られるが、ある程度絞れば解決できる。色乗りはF4Lよりもあっさり。


 手振れ補正機能がついていないので、写真では気にならないが、動画ではブレが気になる。
三脚を使用しても、風が少しでも吹いていれば望遠側ほどブレが大きくなり、使用できない映像になってしまう。
無風状態ならば問題ないが、野外での動画撮影使用はあまりおすすめできない。






 RODE STEREO  VIDEOMIC  PRO

      
 大きくて目立つマイクだが、性能は優秀。ウインドカット機能を使うよりも、別売のウインドジャマーを使用したほうが良いだろう。
多くのショップでは三万円超の値段で売っているが、サウンドハウスというサイトで14800円で購入。
 アイスランドの旅、山陰・奄美の旅で使用。防滴性能はないが、雨や滝のしぶきに濡らしても壊れなかった。


フローティングシステムにするためのゴムバンドが一本切れたが(四本で固定)、予備が四本ついてくるので自分で交換可能。
 電池は9Vの角型。頻繁に撮影して一本で一ヶ月近くもつ。

 周波数特性は40Hz~20kHz。ダイナミックレンジ100dB。S/N比73dB。電池寿命100時間以下。






    SLIK プロ330HD

      
 重量1840g 搭載機材最大重量3kg 伸縮時596mm 伸展時1256mm(1606mm) 

 最高開脚最低地上高308mm パイプ径23.4mm(3段)

 動画撮影用雲台「SH-736HD N」付属の小型(僕にしては中型といった感じだが)三脚。
クイックシューはレバーを誤って回しただけでカメラが落下するので、自分で落下防止対策を施した。ブログ記事参照


 機内持ち込みできるギリギリの長さ。もしダメだと言われた場合は雲台と脚部を分解するか、首を折ればいい。
規則にうるさいのは日本国内だけで、海外の空港で咎められることはないだろう。三脚は預け荷物にしないほうが安心だ。

 強風にはあまり耐えないが、自分撮りをしない人間なら問題ではないだろう。たまに風と共振して足がビィーと鳴るが、
不思議とマイクに録音されることはなかった。しっかり地面に押さえつければ音は鳴らない。

 雲台の回転のトルク調節ができるので、自分好みの硬さにすればスムーズな回転ができるが、動画専用の機材に比べれば
そこそこの動きしかしない感じだ。ずっと手に持って自分で持ち運ぶ気持ちになれる三脚の重さの限界が2キロほどなので、
他にほとんど選択肢がない。カメラ、レンズ、マイク、バッテリーグリップなどをつければ、これでも総重量4キロくらいになる。

 エレベーターの延長パイプを外して最大に開脚すればかなり低くなるので、小さな花などのマクロ撮影に便利。
動画も低いアングルから撮れるので、この機能は大変良い。





 SANDISK Extreme SDHC UHS-1 32GB

      
 以前は高価だったメモリーカードもずいぶん安くなり、壊れやすいポータブルストレージを持つ必要がなくなってきた。
とは言っても、平均して三ヶ月間の長旅に必要な量になるとけっこうな出費であるのは違いない。
アイスランド三ヵ月間の旅のために22枚を買っていったが結局足りず、現地で4枚追加購入。
 

 国外で安く買うのは難しいので、あらかじめ多めに購入して持っていったほうがよい。
旅の間、ずっと持ち歩いてもデータが消える心配はまずないだろう。旅先でデータを移し変えるのは手間だし、トラブルの元だ。
盗難にさえ気をつければ、現在では一番安全確実な方法である。





 ケンコー Zeta シリーズ


 レンズに保護フィルターをつけるのは賛否両論あるようだが、特に長旅では必要だと思っている。

事実、保護フィルターのおかげで前玉破損を免れたこともあるし、逆にしていなかったせいで前玉を傷つけたこともある。


 PLフィルターの使用も好みが分かれるところだろうが、僕は嘘くさいくらいの発色が好きなので好んで使っているし、

動画撮影時に絞られすぎるのを回避するために、日中は常用している。つまり動画においてのNDフィルターの代わりにしているわけだ。

よって色の薄いEXよりも、通常のサーキュラーPLがいい。

もしもNDフィルターを使うと、写真を撮影するたびにはずさなくてはならなくなり、とても面倒くさい。

もちろん晴天の日でなければ、PLはつけずに撮影している。(被写体にもよるが)




 

  キヤノン タイマーリモートコントローラー  TC‐80N3

 

 タイマー機能を内蔵したリモコン装置。1秒~99時間59分59秒まで1秒ごとにセルフタイマー、インターバルタイマー、
長時間露光タイマーのセットが可能。撮影回数は1~99回の設定が可能。


 長秒数セルフタイマーとしての使用が主な使い方。テントの中に入っている状態など、これがないと撮影できない。
EOSのリモコンは2秒後なので、短すぎて使い物にならない。せめて3秒ならば少しはマシなのだが。
きちんとセルフタイマーと連動して10秒後ならばかなり使い勝手は良くなるはずだが、なぜメーカーにその発想がないのか不思議だ。

 コードが長すぎてじゃまだし、本体との接合部が弱くて配線が出てくる。だんだん配線も切れてくるので、思い切ってはさみで
切断してより合わせて接着剤で修復作業。テントの中での作業なので不安もあったが、その後もその状態で使い続けている。
いっそのことそのときにコードを20センチくらいにしてしまえば良かったと思っている。

 EOS40Dのときにはこれを使うとなぜかピントが狂うことが多かったが、7Dや6Dではその問題は起きていない。




 

   シック エナジャイザー 急速充電器 CH15MN2

 

 30分で単三型充電池4本が充電できる急速充電器(2本ならば15分)。
アイスランドにはこれを3台、電池を6x8=48本持っていった(純正バッテリー8本分の計算)。
 2013年初旬は3600円程度だったが、次第に値上がりして、2014年1月ではなんと6000円を超えていた。
今ならばとても3台も買う気がしない。

 充電器+アダプターの重さが360グラム。つまり3台で約1キロ。電池も48本も持てばかなりずっしりと重く、
充電関係だけで体積、重量ともにけっこうな負担だった。(このほかにもキヤノン純正バッテリー2本と充電器も持参)

 アダプターのコードが長すぎて、それがじゃまに感じたが、アイスランドのキャンプ場ではコンセントの位置の具合で、
長いコードで良かったと思えることが多かった。日本ならば壁に直接取りつけられるタイプのほうがコンパクトで良い。

 30分できっちりと充電できるが、電池が熱くなっている場合と全く熱くならない場合があり、何が違うのか分からない。
数日後に使うと、驚くほど早く電池が消耗することもあり、信頼性はいまひとつ。
 電池側に問題があるのならばエネループのほうが安心できるが、充電器側の問題ならば同じことだろう。
この検証はしていない。

 

 


 

   GOAL ZERO  Guide10  Plus  Adventure Kit(Nomad7 + Guide10)

 

 単三型充電池4本を充電できるGuide10と、USB充電、シガーソケット充電ができるアダプタがついているが、
出力が各6-6.5v・7w、5v2.5a・2.5w、13-15v0.2a・3wなので、シガーソケットでデジカメのバッテリーを充電できる能力はない。
単三型充電池も、よほど日当たりが良くても満充電することはできず(ランプが満充電を示していても)、本当にいざというときにしか
使えないが、これのおかげでバッテリー切れにならずにすんだことが二度あるので、それなり以上に必要な道具ではあった。
 ちなみにiPod shuffleのUSB充電には何の問題もなかった。

 日差しに対して常に垂直に置かなければ、かなり効率が悪い。





   撮影機材の選び方 総論。

 

   1. 旅では広角側で撮ることの方が多いので、広角(最低28㎜)レンズのものを買ったほうが良い。
   2. セルフタイマー機能の充実した機種でないと、風景の中に自分が入った撮影の自由度がない。
      (特にオートバイやカヌーでの旅)
   3. 撮影目的の旅でない限り、あまり大きな機種だと、持ち歩くのが嫌になってくる。
   4. 一度メーカーを決めると、バッテリーや交換レンズなど、周辺機材の買い替え問題から、他のメーカーに
      なかなか移れないので、最初の機種は慎重に選ぶこと。手軽なコンパクトカメラについてはこの限りではない。
   5. デジカメでは、バッテリーの充電時間が短いものが便利。メーカーによってかなりの差があるので注意。