紹介アイテム サンジェルマン ジェントス エクスプローラー 品番EX-837NX
サンジェルマン ジェントス エクスプローラー 品番EX-757MS
サンジェルマン ジェントス リゲル ヘッドライト 品番GTR-931H
ThruNite Archer 1A
ThruNite TN12(2014)
ThruNite MCC‐4 インテリジェント充電器
ジェントス エクスプローラー 品番EX-837NX
チップタイプ暖色LED(最大出力約1.11W)。単三乾電池3本使用。エネループ使用可能。明るさ最大約80ルーメン。
連続点灯電池寿命 Highモード約30時間。Lowモード約60時間。SOSパターン点灯約90時間。
本体サイズ55x130mm。本体質量198g。防滴仕様。販売価格2000~3000円ほど。
2010年北海道四ヵ月の旅、2014年山陰・奄美三ヵ月の旅で使用。
写真ではトップキャップをしているが、僕は必ず外して使っていた。
というのも、付属のカラビナを使って逆さに吊るして使用するのが、この製品では最も効力を発揮すると思うからだ。
現在はホヤの透明プラスチック部分を除去して、体積を減らして携行している。
実際、このランタンのおかげで、暗くなってからの調理を全く躊躇することがなくなった。
僕は一人旅のとき、テントにあぐらで座って前室で料理するのだが、梁ポールにこいつをぶら下げておけば、なんら不自由なく
いっさいの調理活動ができた。
その後、食べるときにはHighモードでは明るすぎるので、Lowモードにしていた。暖色の明かりは雰囲気がいい。
夜の景色を見ながら酒を飲むときなどは、Lowモードでさえ明るすぎるので、わざわざ減った電池に入れ替えて光量を
落としていたくらいだ。
電池寿命は、メーカーの発表している時間よりもずっと短い気がする。四時間ほど連続点灯すると、光の強さが半減する。
もちろんそれ以上の時間の連続点灯使用は、通常ないだろう。翌日には明るさが回復しているが、数日で電池交換となる。
そうして暗くなった電池に入れ替えて、食後の時間の照明にしていたわけだ。
エネループのような充電式乾電池も使用できるが、明るさの持続時間は格段に短くなる。毎日の充電が必要だ。
このサイズと重量ならば、バイクでの旅はもちろん、バックパッキングでの旅に持っていってもいいと考えている。
High、Lowの二段切り替えだが、無段階に二十倍くらいの範囲で光量が調節できたらいいと思う。
同社の懐中電灯には無段階調光の製品がたくさん出ているので、より大きな製品であるランタンで不可能なわけがない。
懐中電灯の無段階調光ははっきり言って意味がないが、ランタンには大いにその機能の価値があると思う。
ジェントス エクスプローラー 品番EX-757MS
チップタイプ暖色LED(最大出力約2.38W)。単三乾電池4本使用。エネループ使用可能。明るさ最大約150ルーメン。
連続点灯電池寿命 Highモード約20時間。Lowモード約40時間。SOSパターン点灯約50時間。
本体サイズ60x157mm。本体質量285g。防滴仕様。販売価格二千円台。
2010年北海道の旅、2014年山陰・奄美の旅で使用。基本的には一人旅では上記のEX-837NXで充分だが、
夜の雰囲気のままに動画や写真を撮影するなど、より強い光がほしいときに使っていた。
これも写真のような状態で正しく?ランタンとして使うことは滅多になく、光源を約180度回して、逆さにした状態で
使うのが通常。そして光の向きを微調整できるので、指向性のほしいときには便利。
電池寿命はEX-837NXとあまり変わらない気がしたが、こちらは一本多く使用していることを考えると、
ランニングコストはやはり負ける。
明るさ150ルーメンは、テントの中で使うには明るすぎる。逆に完全な野外で使うには不十分だ。
いつも野外で大勢での宴会をしたい人は、より明るいモデルで、光量のダウンも少ない単一電池モデルを買うといいだろう。
製品としてそこそこ信頼できるし、値段も安いので僕はこのメーカーの製品が好きだが、品質管理に関してはやや不満がある。
某通販会社での購入時に、細かい傷があったので(三つの製品を買って三つとも)、メーカーに直接クレームを出したら快く
交換してくれた対応は素晴らしかったが、やはりそれらにも傷があった。
つまり、値段を考えてみても、過剰な期待をしてはならないわけだ。
どうせ旅で使っていれば必ず傷はつくものなので、そのあたりはあまり気にしないのが精神上良いと思われる。
2014年現在になっても、コストパフォーマンスの最も高い個人用ランタンがEX-837NXとEX-757MS
だろうと僕は思っている。
暖色LEDなので雰囲気はいいし、安全だし、小型だし、取り扱いは雑でも壊れないし(ただし底のキャップが少し弱い)、
もはやガスランタンを使う意味は皆無だ。ガソリンランタンの強烈な明るさが必要な者以外、LED式を使わない手はない。
エネループなど充電式電池での使用ができるが、点灯時間はアルカリ乾電池の3分の1ほどしかない。
しかも暗くなり始めるのも早く、一日(夕方から夜にかけて)使用すれば、翌日は満充電した電池でないと使い物にならない。
毎日充電できる環境にあるか、大量に充電式電池を持っていない限りは、アルカリ乾電池を使用したほうがよいだろう。
ジェントス リゲル ヘッドライト 品番GTR-931H
本体サイズ63x50x51mm。本体質量89g。45ルーメン。販売価格1000円ほど。
単三アルカリ電池1本使用。実用点灯約8時間(Highモード)。約24時間(Lowモード)。点滅17時間。防滴仕様。
前モデル731Hの後継モデル。
明るさが約二倍になったにもかかわらず、点灯時間が2時間しか減っていない(もっとも点灯時間はあくまで目安でしかない)。
LOWモード点灯では24時間も点くらしいので、かなり経済的。
731Hに比べて、やや黄色味がかった光のため(731Hが白色光、931Hはニュートラルホワイトと呼ばれている
光だろうと思われる)手元を照らしたときにはかえってこちらのほうが暗いように感じてしまうこともある。
遠くを照らすとなるほど明るい。
光は適度な拡散をするが、近距離ではスポットが強い感じがする。もっとフラットに全体を照らしてくれたほうが、
こういう小光量のヘッドランプは使い勝手が良いと思う。
あまり使わないが、旅には持ち歩いている。
最初に手に持ってみた感想は、軽い! これはキャンプ道具としては重要な要素である。
そしていつもながらに丁寧な外観の仕上げ。細身のボディは携帯性に優れる。
おまけとして扱われがちなケース(ホルスター)も、無駄にかさばらないしっかりした品質。
一つ残念なのは、ケースにThruNiteのタグがついていないこと。
付属のランヤード(手提げ紐)はちょうど良い長さで、わずかに伸縮性があり、品質も合格。
厚紙の外箱はほかの製品のものよりカッコいい。
星明りしかない夜に、50メートル以上離れた場所を1050ルーメンで照らした様子。
とにかくMax1050とHihg800ルーメンはものすごく明るい。
ただし1050と800ルーメンの差は、電池が新しいとき(あるいは充電したてのとき)にしか分からない。
280ルーメンでもかなり明るくて、通常はそれで充分の域を超えている。
テントの中では20ルーメンで良いし、星空撮影時の作業灯としては0.3ルーメンでもOK。
個人的には、1050と800ルーメンはどちらかに統合して、280と20の間の明るさがあればいいと思う。
0.3はもう少しだけ明るいほうがいいかもしれない。
写真を見れば分かるとおり、配光がとても綺麗。ブラックスポットは皆無で、中央のみ明るすぎることもない。
そういう光は通常、遠くを照らすのが不得意だったりするものだが、さすがに800ルーメン以上あると、
100メートルを超えてもバッチリ照らしてくれる。
上の画像は、左がTN12(1050ルーメン)、右がバイクのヘッドライト。
指向性と色の違いがあるが、ほぼ同等の明るさだ。
バイクはトライアンフのTiger800XCで二灯式なので、TN12(2014)は通常のバイクのヘッドライトよりも
明るいと言っていいだろう。それが片手で振り回せるのだから、すごい武器を持っている気分になれる。
ただし、Maxでの連続使用は最大10分。数分でヘッドが熱くなってくる。
Maxで連続点灯を実験したサイトがあり、スペック表どおりに、90分は明るさが持続し、
2時間ほどで点滅をはじめ、4時間で完全消灯だったと報告されている。
ところでスペックの1050ルーメンで90分、800ルーメンで1.5時間というのは同じだが、
おそらく1050はすぐに実質800ルーメンになるので、ランタイムが同じになるのだろう。
800でも大差ない明るさなので、どちらでも良いと思う。
ライト・ランタンの選び方 総論。
1.小型のライト・ランタンでは、単三乾電池使用のものが一番経済的。
充電式電池が使えればなお良いが、ランタンでは明るさの持続が悪くなる場合がある。
2.ハンディライトでは、リチウム電池仕様の製品が、明るさが安定していて良い。低温時にも持続する。
3.通常の旅やキャンプの個人での使用ならば、極端に明るいものは必要ない。
しかしながら、モード切り替えによって明るい光が選択できるものならば、重宝することもあるし、
心強い道具、そして武器にもなる。強烈に明るいライトは持っていて損なことはない。
4.ランタンは暖色系LEDが雰囲気が良くてお勧めできる。
5.現在、ハンディライトは性能、品質、信頼性、コストパフォーマンスで、中国製が最も優れていると言わざるを得ない。
残念ながら国産の製品は、配光の美しさ一つとっても、足元にも及ばないのが現状である。