北の天国

 

電子書籍

小説 40字x30行 40ページ

 

 ケンイチは、おにぎりを食べたり、おまんじゅうをもらったりすることが

『幸せ』だと思っている人間だ。
 病気の母親は、自分が天国に行くかわりに、五百万円がもらえるから、
 それで本当の幸せを知りなさいと言い残して死ぬ。
 ケンイチは母親を捜すため、天国だと勘違いをした北海道に旅立つ。
 幸せって、なに――。この問いに答を見つけたとき、ケンイチの運命は…
                     主人公の独白を通して描いた、一つの幸福論。

 

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